『祝200回』
(2024年 4月 1日 福嶋)
単なる井戸端会議を毎月アップさせて頂き今回200回になりました。
その時の出来事や考え方を記録した私には貴重な物になりました。
本日の入社式での社長挨拶です。
『祝200回』
株式会社エクステックへのご入社おめでとうございます。
皆さんとは内定式依頼ですね。こうして皆さんと元気に入社式を迎える事が
できて嬉しく思います。
私事ですが、昨日久しぶりにUSJへ行ってきました。USJに行ってみたいと
言っていた知人が仕事で大阪に来ているのでお誘いしました。
この歳になるとUSJやディズニーランドへ行く機会も減りましたがやっぱり
楽しいですね。
知人からジェットコースターなどの絶叫系は大丈夫ですかと聞かれ「頑なに
乗らない訳ではないけど、好きではない。」と答えました。
娘ともたまにそういう所へ行きますが問答無用で絶叫系に乗せられます。
そういう時には60歳以上乗車NGの年齢制限がありますようにと祈りながら
並んでいます。
エクステックは東京の神田にも事務所があります。そこから電車で10分くらい
行った所には東京ドームシティというアトラクション施設があります。
娘が東京へ来た時にはそこへよく行きますが、そこには「サンダードルフィン」
という私にとっては魔のジェットコースターがあります。
安全バーが下りて、「サンダードルフィン」がゆっくりと坂を登り始めると、もう
頂上でもいいんじゃない、オイオイまだ登るのかいという感じです。
もうこの辺で落ちてくれと思いながら高さ80mに到達します。毎回この瞬間に、
何で乗ってしまったんだろうと後悔しながら「ギャ~」です。
最大傾斜74度で落ちていき、最高速度127km、建物の近くを通過しながら、
1分30秒の試練です。
ジェットコースターが途中で止まり、非常通路を使って救出されるニュースが
流れた時にはもう乗らないと思いますが、また乗っています。
皆さんもご存知の通り、USJにも「ハリウッドドリームザライド」「ザ・フライング・
ダイナソー」といった絶叫系があります。
昨日は春休みと日曜日も重なり、USJは予想通りの大混雑で、絶叫系は残念ながら
待ち時間が長くて乗れませんでした・・・のつもりが意外と待ち時間が短くしっかり
絶叫してきました。大きな声で、アンラッキー。
皆さんも平日のすいていそうな時に、有給を使ってUSJの絶叫系を楽しんで下さい。
さて、昨年10月の内定式では、「葬送のフリーレン」のお話しをさせて頂きま
した。エルフであるフリーレンは人間を理解する為に人間である勇者ヒンメル
と同じ行動をする事で人間を理解しようとします。
この考え方は皆さんにも参考になりますので、入社式でお話しをさせて頂き
ますとお伝えしました。少しそれに関わるお話をさせて頂きます。
昨年12月に2024年開校するICT専門学校の座談会に呼ばれ、学校関係者
や父兄、入学希望の生徒さん達の前でお話しをさせて頂きました。
座談会の中では「エクステックにはどんな人が入社して欲しいですか」という
質問もあり、「まずは素直に教えを受け入れ、多くを経験・吸収できる人」と
お答えさせて頂きました。
エクステックは毎年四月に3、4名の新入社員をお迎えします。入社頂いた
新入社員の皆さんは確実に成長し、優秀なエンジニアになっています。
座談会での質問にお答えをしたように入社された人は「素直に教えを受け
入れ、多くを経験・吸収をしています。」
でも、ずっと「素直に教えを受け入れる」ばかりが良いのかというというと
そういう訳ではありません。
茶道や武道の修行に用いられる「守破離(しゅはり)」という言葉をご存知
ですか。漢字三文字で「まもる」「やぶる」「はなれる」と書きます。
茶道や武道の修行を三つの工程で表したものです。
「しゅ」(まもる)は、
師の教えを忠実に守り、基礎を身につける初心の段階です。
今日から始まる皆さんの最初の段階です。人によって差はありますが、私の
感覚で時間にして最低限必要な基礎を身に付けるのに3年くらいを要します
かね。
次の段階である「は」(やぶる)は、
師の教えだけでなく他の良いものも取り入れ、自身を発展させる工程です。
追い掛けても、追い掛けても、終わりはない工程ですが、成長の目安として
10年かけて沢山ものを得て、自身を発展させて欲しいと思います。
最後の段階である「り」(はなれる)は、
独自の新しいものを生み出し、おのれを確立する段階です。
それを望む、望まない、大器晩成型など人によって差もありますが、経験や
知識も必要で時間が掛かりますので30歳半ば以降の工程だと思います。
私の社長業開始は37歳でした。
皆さんには、フリーレンが人間を理解するためにヒンメルと同じ行動をした
ようにまずは「守」の姿勢で先輩の教えや指導を受け入れてみて下さい。
そこに皆さんの素直な学ぶ姿勢が加わると、基礎がしっかとり身につくと
思います。
その基礎を身につけて、次は「破(は)」の段階です。
学んだ基礎を活かして、沢山の人と接し、若いうちに沢山の事を経験・吸収し、
自身をどんどん発展させて下さい。
そうした中で、自身の得意、不得意も見えてきます。長所を伸ばすも良し、
短所を克服するも良しです。皆さんそれぞれの価値観や目標が変わってくると
思います。
最後の段階である「離(り)」は、漢字があまり良くないのですが、
エクステックを離れなさいという意味ではないので、くれぐれもよろしくお願い
します。前段階である「破(は)」の域でもエンジニアとしては充分に評価
されますが、更に次の段階を目指したい人は研鑽を繰り返す中でエクステック
に新しいビジネスを生み出し、時代にあったエクステックの方向性を示し、
牽引する存在になって下さい。
そうした守破離(しゅはり)を遂行(すいこう)する一番の原動力は、ITの
仕事がしたい、ITの仕事が楽しい、ITの仕事が好きだと思える事です。
皆さんにITの楽しさやITの可能性を感じさせてあげる環境作りや教育は
私も含めベテラン勢、諸先輩方の重要な役割です。
皆さんと一緒に頑張りますのでエクステックでの仕事を楽しんで多くの事を
経験、吸収して下さいね。
ITのスキルをしっかり身に付ければ、「一芸は百芸に通ず」で多くの可能性
が広がります。個々の価値観で成りたい自分や目指すキャリアパスを決め、
仕事を楽しく、遣り甲斐のあるものにして下さい。
最後に皆さんと出会えて今日から一緒にお仕事が出来る事に感謝しています。
これからよろしくお願いします。
簡単ではございますが、私の祝辞とさせて頂きます。
こんな感じで今年の社長挨拶をさせて頂きました。
エクステックの顧問を引き受けてくれた人からのアドバイスで、エクステック
という会社を知ってもらう為に、2007年9月3日ブログを始めました。
最初はその人から社長の文章は主語がないから分かり難いと指摘され、
そんな事ないやろ、、、ほんまやぁ。
相手の立場になって読んだ時に理解出来る文章を意識してブログを書くよう
努力しました。一年経った時に「社長、文章上手くなりましたね。」と言われた
事が懐かしく思えます。
今回、200回という節目で少しの間ブログをお休みさせて頂きます。
また、皆さんにお話しをしたい事、お伝えをしたい事が沢山貯まった時には
「単なる井戸端会議Ⅱ」が始まるかもしれません。その時には、またよろしく
お願いします。長い間ありがとうございました。